「歯みがきをすると血が出るけど、大丈夫?」
「歯周病は、一度なったら治らないの?」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
歯周病は、適切な治療と毎日のケアによって、炎症を改善し、進行を抑えることができます。
ただし、進行して失われた骨などは、完全には元に戻らない場合があります。大切なのは、早めに治療を始め、良い状態を維持することです。
歯周病はどんな病気?
歯周病は、歯垢(プラーク)の中の細菌などによって、歯ぐきや歯を支える組織に炎症が起こる病気です。
次のような症状がみられることがあります。
- 歯みがきのときに血が出る
- 歯ぐきが赤く腫れている
- 口臭が気になる
進行すると歯を支える骨が減り、歯がグラグラすることもあります。

歯周病は治る?元に戻る?
歯ぐきだけに炎症があるか、歯を支える骨まで影響しているかによって異なります。
歯肉炎|歯ぐきだけに炎症がある状態
歯肉炎は、炎症が歯ぐきに限られている段階です。
適切な歯みがきや歯科医院でのクリーニングによって、健康な状態への改善が期待できます。
歯周炎|歯を支える骨にも影響している状態
歯周炎は、炎症が進み、歯を支える骨などが失われている状態です。
失った組織を完全に元通りにすることは難しい場合がありますが、治療によって炎症を抑え、進行を防ぐことを目指します。
「元に戻らないから治療しても意味がない」というわけではありません。今ある歯を守るために、治療とケアが大切です。
歯科医院ではどんな治療をする?
歯周病の治療は、お口の状態に合わせて進めます。基本的な流れは次のとおりです。
① お口の状態を検査する
歯ぐきの出血や、歯と歯ぐきの間にある「歯周ポケット」の深さなどを調べます。必要に応じて、レントゲンで骨の状態も確認します。
② 歯垢や歯石を取り除く
歯の表面や歯ぐきの中に付着した歯垢・歯石を、専用の器具で取り除きます。
歯石は、歯みがきだけでは落とせません。 歯科医院での処置が必要です。
③ 毎日のセルフケアを見直す
歯ブラシの当て方や、フロス・歯間ブラシの使い方を確認します。
歯科医院で汚れを取り除いても、毎日のケアが不十分だと再び汚れがたまるため、ご自宅でのケアも欠かせません。
④ 改善したかを再検査する
治療後に、歯ぐきの腫れや出血、歯周ポケットの状態を確認します。
改善が十分でない部分には、追加の処置や、必要に応じて歯周外科治療などを検討します。
⑤ 定期的なメンテナンスを続ける
状態が安定したら、定期的にお口をチェックし、セルフケアでは落としきれない汚れを取り除きます。
通院の間隔は、お口の状態に合わせて決めていきます。
痛みがなくても受診したほうがいい?
歯周病は、初期には痛みなどの自覚症状が少ない病気です。
「痛くないから大丈夫」と思っている間に、進行していることもあります。
特に、次のような変化があれば、一度歯科医院で確認しましょう。
- 歯みがきのときに血が出る
- 歯ぐきが腫れている
- 口臭が気になる
- 歯ぐきが下がったように感じる
- 歯がグラグラする
これらの症状だけで歯周病と決まるわけではありませんが、お口の状態を確認するきっかけになります。
治療後もケアを続ける理由
歯周病は、治療で改善しても、ケアが不十分になると再び悪化することがあります。
良い状態を保つためには、次の両方が大切です。
- 毎日のセルフケア:歯みがきやフロス・歯間ブラシで汚れを取り除く
- 歯科医院でのメンテナンス:歯ぐきの状態を確認し、残った汚れを取り除く
症状が落ち着いた後も、継続してケアをしていきましょう。
まとめ
早めの治療と継続的なケアで歯を守りましょう!
歯周病は、歯ぐきだけに炎症がある段階なら、健康な状態への改善が期待できます。
歯を支える骨が失われている場合も、治療によって炎症を抑え、状態を安定させることを目指せます。
大切なのは、痛みが出るまで待たず、気になる変化があれば早めに相談することです。
歯ぐきの出血や腫れ、口臭などが気になる方は、お気軽にご相談ください。今のお口の状態を知ることから、将来の歯を守るケアを始めましょう。




